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ハプニングバー

ハプニングバーの同意とNOの伝え方|店が決めている共通ルール

ハプニングバー

この記事では、ハプニングバーで「同意」がどう扱われているのか、NOをどう伝えればよいのかを、各店の会員規約と公式Q&Aに書かれている内容から整理します。「相手が嫌がることはしない」「強要は即退場」「困ったらスタッフに」という3点は、店が違っても共通しています。あわせて、2023年に改正された刑法の不同意わいせつ罪が何を定めているかも、条文に沿って説明します。

この記事の要点

  • 主な店の規約は「相手が嫌がる行為・強要は禁止」で共通。違反は即退場・退会、以後の入店お断り(返金なし)。
  • NOは短くはっきり伝えてよい。店側が「女の子の言うことは絶対」(ZONE)、「断る際はスタッフに」(レッドドラゴン梅田店)と明記している。
  • 断られた側は引き下がるのがルール。「しつこい行為禁止」(ESZ)「無理な勧誘禁止」は規約の文言。
  • 同意は「嫌がっていない」ではなく「相手が望んでいる」こと。酔わせる・断りにくい状況に乗じる行為は刑法176条の不同意わいせつ罪の要件に当たる。
  • 困ったら店内ではスタッフ、店の外では警察相談#9110・性犯罪被害相談#8103(24時間・通話無料)。

店の規約は「嫌がる行為・強要は禁止」で共通している

ハプニングバーは「何かをしなければいけない場所」ではありません。横浜ミューズは公式サイトで「必ず何かをしなくてはいけない場所ではない。相手の許可なく触ったり、相手が嫌がる発言や行為をする・させるなどの強要行為は一切禁止」と書いています。ほかの店の規約も、言い方は違っても同じ内容です。

店名規約・公式ページの記載(要旨)違反したとき
カラーズバー(新宿)強要または相手が嫌がる行為は固く禁止。不快な言動があれば速やかにスタッフに伝える即退場・退会、返金なし
アグリーアブル(新宿)強引な行為は厳しく禁止。強要などは即退場対応。女性スタッフ常駐退店、今後の入店お断り、返金なし
ミューズ(横浜)許可なく触る・嫌がる発言や行為の強要は一切禁止。身体を拘束・傷つける行為はお断り—(規約に明記)
ESZ(心斎橋)ルールは「無理な勧誘禁止」「しつこい行為禁止」「嫌がることは禁止」の3つ。守られなければスタッフが即座に対応スタッフが対応
ZONE(横浜)「女の子の言うことは絶対」「女の子に嫌われたら一発出禁」「他人の性癖や趣向を否定する行為は禁止」出入り禁止
ハーネス東京(上野)女性への加虐行為(肉体的な暴力)は、合意の有無にかかわらず禁止。不快な場所での声かけ厳禁即時退店、以後の入店お断り
レッドドラゴン梅田店(梅田)番号札マッチングで「お断りの際はスタッフにお申し付けください」—

注目したいのは、ハーネス東京の「合意の有無にかかわらず禁止」という条項です。殴る・叩くなどの加虐行為は、たとえ相手が同意していても店のルールとして禁止されています。「2人が良ければ何でもできる」わけではなく、店のルールが同意より優先する場面があることを知っておいてください。

NOは短く、理由なしで伝えてよい。店がそう決めている

「断ると空気を壊すのでは」と心配する人は多いですが、店のルールは断る側を守るように書かれています。ZONEの「女の子の言うことは絶対」、レッドドラゴン梅田店の「お断りの際はスタッフに」という文言は、断ることが前提の運用であることを示しています。

NOの伝え方に決まった言葉はありませんが、店のルールに沿って考えると、次の3つの形が使えます。

  • その場で短く言う:「ごめんなさい、それはなしで」「今日は話すだけにしたい」。理由を説明する義務はない。
  • 場所を変える:カウンターに戻る、スタッフの近くに座る。ミューズは「カップルは2人で行動」と書いているので、カップルならパートナーのところへ戻る。
  • スタッフに言う:カラーズバーは「不快な言動があれば速やかにスタッフに伝えてください」、アグリーアブルは「困ったときはすぐ声をかけてください」と明記している。

「一度OKしたら最後までOK」というルールもありません。途中でやめたくなったら、その時点で伝えて構いません。会話の段階で断る言葉の例は女性がハプニングバーで身を守るためににもまとめています。

カウンターで会話する2人のイラスト
同意は「会話の途中で確かめるもの」。店のルールは、聞く側にも断る側にも同じように適用されます。

断られた側のルール:引き下がる・しつこくしない・場所を移さない

断られたとき、どう振る舞うかも規約に書かれています。ESZの「しつこい行為禁止」、アグリーアブルの「強引な行為は即退場」、ZONEの「女の子に嫌われたら一発出禁」は、すべて断られた側の行動を縛るルールです。

  1. 「わかりました」で終える

    理由を聞き返す、説得する、条件を変えて再提案するのは、規約の「強要」「しつこい行為」に当たる可能性があります。

  2. 物理的に距離を取る

    同じ席に居続けない。ハーネス東京は「ロッカー等で不快に思う場所での声かけ」を厳禁にしており、移動先で再び声をかけるのも避けます。

  3. 連絡先を聞かない・出待ちしない

    会員同士の連絡先交換は多くの店で禁止(カラーズバー・Bar 440・パピヨン・ハーネス東京・ミューズ・ZONE)。パピヨンは出待ち・ストーカー行為も禁止と明記しています。

  4. 断られたことを他の客に言わない

    ZONEは「店内での他の会員の誹謗中傷」「店内で見聞きしたことの口外」を禁止しています。

断られること自体はルール違反ではなく、料金が返ってくることもありません。「NOと言われたら引く」ができる人が、店にとっても他の客にとっても安全な客です。

「嫌がっていない」は同意ではない:刑法の不同意わいせつ罪が定める状況

店のルールの背景には法律があります。2023年の刑法改正で「強制わいせつ罪」は「不同意わいせつ罪」(刑法176条)に変わり、同意しない意思を「形成・表明・全うすることが困難な状態」にさせて、またはその状態に乗じてわいせつな行為をすることが処罰されるようになりました。条文が挙げる状況には、ハプニングバーで起こりうるものが含まれています。

刑法176条1項が挙げる行為・事由(要旨):暴行や脅迫/心身の障害/アルコールや薬物を摂取させること、またはその影響があること/睡眠など意識が明瞭でない状態/同意しない意思を形成・表明するいとまがないこと/予想と異なる事態に直面して恐怖・驚愕していること/虐待に起因する心理的反応/経済的・社会的な地位による不利益の憂慮。婚姻関係の有無を問わず、6か月以上10年以下の拘禁刑です(e-Gov法令検索の条文より)。

つまり「酔っていて断れなかった」「急すぎて断る間がなかった」は、法律上は同意がない状態として扱われ得ます。相手が黙っている、抵抗していない、という事実だけでは同意にならない、というのが現在の刑法の立場です。これは店のルールの「嫌がる行為の禁止」より広く、相手が明確に望んでいることを確かめるところまで求めていると考えてください。

条文の全文は、e-Gov法令検索の刑法のページで確認できます(記事末の出典)。個別の事案が罪に当たるかどうかは、このサイトでは判断できません。

お酒と同意の関係:店が泥酔者を入れない理由

多くの店が「泥酔状態での入店はお断り」(ハーネス東京・カラーズバー・パピヨン・ZONE・ロマンティック)と規約に書いています。パピヨンは「他のお客様にアルコールを強要し、破損行為を起こされた場合」の費用請求も明記しています。酔った相手との行為は、上で見た刑法176条の「アルコールの影響」に当たる可能性があるため、店にとっても客にとってもリスクです。

自分も相手も、判断できる状態でいることが同意の前提です。飲み方のルールはハプニングバーでのお酒の付き合い方で、泥酔時の店の対応とあわせて説明しています。

困ったときの相談先:店内はスタッフ、店の外は#9110・#8103

店内で嫌なことがあったら、その場でスタッフに伝えるのが最初の一歩です。カラーズバーは「お客様の安全は当店スタッフがお守りいたします」、アグリーアブルは「一日6名以上のスタッフが常駐」「女性スタッフ常駐」と公式サイトに書いています。

状況相談先
店内で不快な行為をされた・しつこいスタッフに伝える(各店の規約に「速やかにスタッフへ」)
店を出てから相談したい(事件かどうかわからない)警察相談専用電話 #9110(警視庁総合相談センター。通常の通話料)
性犯罪・性暴力の被害を受けた性犯罪被害相談電話 #8103(警察庁の全国共通番号。24時間・通話料無料)/性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター #8891(内閣府。通話料無料)
今まさに被害に遭っている・目撃した110番

店が「お客様同士のトラブルについては一切の責任を負いかねる」と規約に書いているのは事実です(カラーズバー・パピヨン・ZONE・アグリーアブル・ハーネス東京)。だからこそ、店内で解決できないことは外部の窓口を使ってください。店の対応の流れはハプニングバーでトラブルに遭ったらにまとめています。

よくある質問

  • 断ったら店にいづらくなりませんか?

    規約上、断ることはルール違反ではなく、しつこくする側が退店の対象です(ESZ「しつこい行為禁止」、ZONE「女の子に嫌われたら一発出禁」)。断った後に相手が離れない場合は、スタッフに伝えてください。

  • 相手が黙っていたら同意と考えてよいですか?

    店のルールは「嫌がる行為の禁止」ですが、刑法176条は「同意しない意思を表明するいとまがない」状態に乗じた行為も処罰の対象にしています。黙っている=同意ではありません。言葉で確かめてください。

  • カップルで来ていて、パートナーだけが乗り気なときは?

    どちらかが望んでいなければ、同意はありません。ミューズは「カップルはお二人で行動を」と書いており、2人の間で先に決めておくことが前提です。決めておく項目はカップルでハプニングバーに行く前に決めることにまとめています。

  • スタッフに言ったら相手はどうなりますか?

    規約では「他の会員からのクレーム」が即退場・退会の理由として挙げられています(カラーズバー・Bar 440・パピヨン・アグリーアブル)。実際の対応はその場のスタッフの判断で、公表されている手順はありません。

  • 同意していたのに後から問題になることはありますか?

    「合意の有無にかかわらず禁止」(ハーネス東京の加虐行為)のように、同意があっても店のルールで禁止される行為があります。また、相手が酔っていた場合などは、法律上同意が成り立たないと判断される可能性があります。

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